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この本の要約この本の要約。
日本人間ドック協会が2006年に実施した調査によると、健康診断を受けた295万人の中で、全ての検査について異常なしと判定された人は11%のみだった。
厚生労働省の「最近の科学的知見に基づいた保健事業に係わる研究班」の報告によれば、健康診断の代表的な24の検査項目のうちの16項目は「病気の予防や死亡の減少という視点では、有効性を示す根拠がない」と結論付けた。例えば、
一般的な問診=明確な証拠はない
視力検査、聴力検査=勧めるだけの証拠はない
身体診察、聴診=明確な証拠はない
腹部診察=ほとんど証拠はない
心電図測定=虚血性心疾患の発見には無意味
胸部X線=肺がん発見に有効との証拠なし
コレステロール検査=コレステロール低下には役立つが心筋梗塞の予防に有効の証拠なし
肝機能検査(GOT,GPT,γGTP)=実施の意義を再検討すべき
尿検査=糖尿病発見には不適切、肝不全を防ぐ証拠はない
血球数など=有効性を示唆する十分な証拠はない
1992年に胃がん検診を受けた426万3800人から6087人に胃がんが発見された。つまり、検査によるがんの発見率は0.14%。その他のがんの発見率では、子宮頚がんは0.07%、肺がんは0.05%、乳がんは0.09%、大腸がんは0.15%。つまり、がん検診では1000人に1人しかがんが見つからない。
1992年のデータによると、胃がん検診を受けた57万3223人が精密検査が必要とされ、実際にそのうちの45万3687人が精密検査を受けたが、15万5079人(34.18%)は異常が...
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